未経験者をIT、コンサルティング業界で活躍させるためのコツ

弊社のKさんは、未経験からIT・コンサルティング業界に転職し、わずか1年程度で自らクライアントの対応を行っています。
なぜ未経験者が短期間で活躍できるようになれたのか教育を行う経験を通じて感じた成長の過程や、その中で重要だった教育ポイントについて、教育者の視点でお伝えしたいと思います。この記事が同じような境遇にある方や、これからIT・コンサルティング業界に挑戦する方の参考になれば幸いです。

プロジェクトマネジメントの全体像の教育

知識をストーリーで伝える

まず、業務で必須となるプロジェクトマネジメントの全体像を理解することが重要です。
しかし、単にPMBOKなどの知識を説明するだけでは、初学者には専門用語や概念が難解に感じられます。
そこで、誰しもが知っているストーリーや物語に照らし合わせてPMBOKの要素を説明しました。例えば、映画や物語のプロットを用いて、プロジェクトの開始、計画、実行、監視、終了の各フェーズを具体的にイメージさせる方法です。これにより、専門用語や概念がより理解しやすくなりました。

理解を深めるための反復

また、OJT(On-the-Job Training)では、上記の知識を実際の業務で何度も比較しながら説明することで理解を深めました。具体的なプロジェクトの進行状況とPMBOKの各プロセスを照らし合わせることで、知識が実践的なスキルに変わっていきました。特に、なぜそのマネジメントを行う必要があるのか、なぜそのコントロールをする必要があるのか、学んだ知識を適用することで実際の業務への理解が一層深まりました。

ローコードツールでの業務自動化

実践的なスキルの習得

次に、ローコードツールを用いて簡単な業務の自動化を行ってもらいました。最初はインターネット上の情報をもとに見様見真似で取り組んでもらい、徐々に実践的なスキルを身に付けさせました。ローコードツールはプログラミングの知識が少なくても扱えるため、初心者でも手軽に自動化の効果を実感できる点が大きな利点です。これにより、ITスキルの基礎を学ぶだけでなく、自動化による業務効率化の重要性も理解できるようになりました。

継続的なフィードバック

さらに、各自が作成した自動化プロジェクトに対して継続的なフィードバックを行いました。どの部分が効果的だったか、どこを改善すべきかを具体的に指摘し、改善案を提案しました。これにより、単なるツールの使い方を学ぶだけでなく、問題解決のアプローチや効果的な業務改善の方法も習得することができました。

見込み客への提案資料の作成と提案

実践経験の積み重ね

見込み客への提案資料の作成や提案を実際に行ってもらうことで、資料作成や説明の経験を積んでもらいました。この際、結果を一切求めず、まずは経験を積むことに重きを置きました。提案資料の作成では、論理的な構成や分かりやすいビジュアル表現を重視し、見込み客に対してどのように効果的にメッセージを伝えるかを学ばせました。

自己成長を促す環境

提案の結果を問わないことで、失敗を恐れずに挑戦できる環境を提供しました。これにより、自らのプレゼンテーションスキルや資料作成能力を客観的に見つめ直し、自己成長を促すことができました。また、他のメンバーの提案を観察し、フィードバックを行うことで、チーム全体のスキル向上にもつなげました。

おわりに

未経験からIT・コンサルティング業に転職し、クライアント対応までできるようになるには、多くの学びと実践が必要です。
しかし、教育者としての視点で効果的な教育方法を実施することで、スムーズな成長を促すことができます。知識をストーリーで伝え、実践を通じて理解を深め、継続的なフィードバックを行い、失敗を恐れずに挑戦できる環境を提供することが重要です。このような教育ポイントを押さえることで、未経験者でも確実に成長し、プロフェッショナルとしてのスキルを身に付けることができるでしょう。

人材育成にお困りの企業さまは下記からお問合せください。

error: Content is protected !!