COLUMN
社内PMO育成を始めても、
差し戻しの判断は外部に残る
外注の月額を止めたい。社内にPMOを置きたい。研修を入れる。翌月、同じ差し戻しが残ることがある。先に切るのは講義ではなく、前回を知っている人、最終承認は一人、この計画は誰が何に使うかです。
社内PMO育成の順番は、知識の量だけでは決まりません
外部に頼む月額を下げたい。社内にPMOを置きたい。まず研修を買う。用語は揃う。テンプレも配る。翌月、計画は戻ることがある。
先に揃えるのは、前回の経緯の届け先、最終承認は一人、成果物の使い道です。これ以外が不要だ、という意味ではありません。ここが無い席に人を座らせると、正しい手順のまま差し戻しが残りやすい。
社内PMO研修が効きにくい、よくある3つの入れ方
| よくある入れ方 | 翌月に残ること |
|---|---|
| 資格と用語を先に揃える | 会議の言葉は増えやすい。次に切る判断は増えにくいことがあります |
| 全社共通のWBSテンプレを配る | 現場は自分の行を探せない。承認する人は物語を見失いやすい |
| 外部PMOが抜けたあと、資料一式を渡す | 前回なぜ止まったかが届かない。表面の更新だけが残りやすい |
3つ目は、内製化の宣言と同時に起きやすい。引き継ぎ資料は厚い。しかし「誰に聞けば前回が分かるか」が空欄だと、新人PMOは想像で埋めることになります。
社内PMOに、研修の前に渡す3つ
講義の前に、次の3つが渡せるかを見てください。渡せるなら、実案件の計画を一緒に直す。渡せないなら、先に社内で埋める。埋められない項目を、外部に残す話です。
- 前回を知っている人:直接聞けるか。その人は今もプロジェクトにいるか。
- 最終承認は一人:誰の承認で確定か。合議のままなら、育成対象が挟まりやすい。
- この計画は誰が何に使うか:それが達成できたら成功、と言えるか。
3つが即答できる単位——チームやフェーズ——から任せる。全体を一度に内製化しようとしない。外部PMOを人数で足す話と、同じ切れ目です。
社内PMOのOJTは、実案件の差し戻し1本から始められる
育成の合格は「研修を受けた」ではありません。目安は、次に切る判断が、会議の中で特定できる計画を、本人が1本出せるところまでです。1本で完了する、という意味ではありません。質問が説明の穴に向くなら、範囲か読み手がずれています。
一緒に直すのは、新しい案件である必要はありません。いま戻っている計画書1本から始められます。計画書の差し戻しと同じ型を、社内の担当者の手で再現する。それが、内製化の最初の合格に近い状態です。内製化の定義はこれだけではありません。
PMO内製化は、3つ言える単位から渡す
全部を一度に渡さないことです。承認が割れている単位、前回の経緯に届かない単位は、先に切るか、外部に残すことがあります。渡す単位は、3つが言えるところからにする。
「来期から社内だけで回す」は目標にできる。最初の目安にはしない。最初の目安は、1人の担当者が、1つの単位で、差し戻しの軸を自分で切れるところまでです。30日で必ず切れる、という意味ではありません。
いま戻っている計画から、社内に渡せる単位があるか見ます。
足りないのが知識か、届け先と承認の欠けか。相談ではそこから分けます。当社の診断(Metamon)はこの1行が入口です。計画書も研修カリキュラムも提出不要です。フォームは1行(不明なら部署名のみ)。
差し戻しから渡せる単位を分ける →
参考
方法の詳細: コンサルティングサービス(PMO人材育成・内製化)
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