COLUMN
代表兼務PMのまま、
書く人と承認する人が同じ
会議を増やし、説明を足し、ページを足す。翌月も「もう少し説明を」で戻る。原因は文章ではなく、承認する人と書く人が同じままだからです。先に切るのは、兼務のどこを1つ渡すかです。
渡す範囲と残す兼務を分ける →計画書不要・売り込み資料なし
コンテンツ
承認する人と書く人が同じだと、次に切る判断が出ない
代表や役員がPMを兼ねている。現場は「人が足りない」と言う。計画を厚くする。説明を足す。会議を増やす。翌月、同じ質問で戻ることがある。
文章の問題に見える。実際は、承認する人と書く人が同じだと、次に切る判断が会議の外に出ない、という構造です。
本記事は、兼務のどこを渡すかだけを書きます。人数を足す話や、計画の情報量の話は扱いません。
兼務PMのまま起きやすい3つ
| 現場で起きること | 計画側に残ること |
|---|---|
| 代表が最終承認者のまま、資料作成も兼ねる | 自分で書いたものを自分で差し戻す。切る行が増えない |
| 忙しいので会議を増やす | 説明の時間は増える。承認の一人は変わらない |
| 「まずは計画を完成させてから役割を分ける」 | 完成の定義が代表の頭の中に残る。計画は厚くなる |
3つ目が重い。完成してから分ける、は兼務を固定する。先に分ける単位がないと、文章を直しても翌週の会議が同じ質問に戻ることがあります。
先に切るのは、兼務のどこを渡すか
全員の役割を一夜で変える話ではありません。次の30日で、次の3つのどれかを1つ渡す、という整理です。
- 書く人:計画の一次稿を、承認者以外が書く。代表は「切る/残す」だけにする。
- 集める人:前回の経緯を知る人への聞き取りを、承認者以外が持つ。代表は最終の一行だけ見る。
- 会議の進行:説明の司会を渡す。承認の席は代表のままにしてよい。
3つとも渡せていない状態が続くと、計画を厚くしても会議が同じ質問に戻りやすい、という現場が多いです。1つ渡せた単位では、翌月の会議で同じ質問が戻る回数が減ることがあります。必ず減る、という意味ではありません。
渡す相手が社内にいない話は、育成ではなく範囲の話です。研修の前に、兼務のどこを渡すかを切る、という整理です。
30日の合格は、会議が減ったことではない
合格の目安は、次に切る判断が、代表の頭の外で特定できることです。質問が「もう少し説明を」に戻るなら、書く人と承認する人がまだ同じです。
計画書の提出は不要です。相談では、いま兼務している3つのどれが渡せていないか、から確認します。
書く人と承認する人を分ける前に、また計画を厚くしないでください。
書く・集める・進行のどれが、まだ代表の手元か。相談ではそこから分けます。当社の診断(Metamon)はこの1行が入口です。計画書の提出は不要です。フォームは1行(不明なら部署名のみ)。
渡す範囲と残す兼務を分ける →
参考
人数を足す判断: 外部PMOを足す前に見る3つ
計画の差し戻し: 『もう少し説明を』で戻るとき
社内に渡すとき: 社内PMO育成の順番
当社サービス: コンサルティングサービス(CPP)
本記事は一般的な整理であり、法令・社内規程・契約条件の助言ではありません。
